Amazonでは、一部の商品を「危険物」として定めていて、
「危険物」に該当する商品をFBAに納品する際には許可が必要です。
その許可申請の基準が、2017年5月24日に緩和されました。
これによって、
誰でも危険物を出品しやすくなりましたね。
今回は、危険物に該当する商品についてまとめてみました。
Amazonで定める危険物とは?
Amazonが定めている危険物は、
Amazonが勝手な基準で定めているわけではなく、
実は「IATA」という国際的な機関が定めた明確な基準に基づいています。
【IATAってなに?】
International Air Transport Associationの略。
日本語では「国際航空運送協会」。航空会社や旅行会社が加盟している協会です。
この、IATAの取り組みの一つとして、
飛行機に乗せることができないものの定義づけをしているわけです。
他にも、消防法や毒劇法など、様々な法律をもとに危険物を設定しているようですが、
大まかに、
Amazonで定めている危険物=飛行機に乗せることができないもの
という解釈でOKです。
FBAで扱える危険物と扱えない危険物がある
危険物は、
- 許可を取ればFBAで扱えるもの
- 許可を取ってもFBAでは扱えないもの
の2種類に分けることができます。
それぞれどのようなものが該当するのか、みてみましょう。
許可を取ればFBAで扱えるもの
危険物に該当するけれど、
許可を取ればFBA納品できるものにはこのようなものがあります。
※ この中ものでも、1kgや1Lを超える大容量のものは基本的にNGです。
(マニキュア・ペンキなどの塗料は5kgまでOK)
【許可を取ればFBAで扱えるものの例】
香水 | オイルライター | マニキュア |
接着剤 | 印刷用インク | バニラエッセンス |
アロマオイル | 引火性液体が原料の消毒液 | |
マッチ | 蚊取り線香 | 漂白剤 |
防虫剤 | 日焼け止め | ピンポン玉 |
ウェットティッシュ(アルコールを含むもの) | ||
これはあくまで例であり、これが全てではありませんし、
ここに記載されているものの中でも、
成分によっては危険物に該当しない商品もあるかもしれません。
仕入れやリサーチの際に危険物を見分けるイメージと考えてください。
Amazonヘルプページにも、
危険物の可能性がある商品がいくつか記載されています。
[blogcard url=”https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201813060″]
危険物の許可申請が簡略化した今、
たとえ危険物に該当すると知らずに仕入れてしまったとしても、
気づいた時点で許可を得て出品すれば何も問題ありません。
そのため、危険物全体を把握するのではなく、
危険物の中でも絶対にFBA納品出来ない商品を把握して、
仕入れ・リサーチの対象から外せるようになることが大切です。
許可を取ってもFBAでは扱えないもの
これらの商品は、危険物出品の許可をとっても、FBAに納品できません。
【許可をとってもFBAでは扱えないものの例】
花火 | パーティークラッカー | 発煙筒 |
ライター用ガス | カセットコンロ用燃料 | 消毒アルコール(1kg以上) |
ペンキ(5kg以上) | 鉛蓄電池 | 水銀を使った体温計・温度計 |
エンジン | 強い磁石 | 自動車用液体バッテリー |
毒物・劇物 | 放射性物質 | |
自己発送なら出品可能?
これらの商品は、FBAに納品することはできませんが、
自己発送なら出品が可能です。
が!
ざっくりいうと、
Amazonで定めている危険物=飛行機に乗せることができないもの
でしたよね。
ということは、自己出品で出品して、商品が売れたとしても、
飛行機に乗せることができないので発送ができない。
・・・なんてことが起こりえます。
品名を詐称して送ろうと思えば遅れると思いますが、
事故につながったり、なにかあってからでは取り返しがつきません。
そこまでのリスクをおかしてまで販売する必要はないですので、
これらの商品の出品はオススメできません。
Amazonに花火が売ってる!
とはいえ、Amazonの商品を検索してみると・・・
普通に花火が売ってますね。
カセットコンロ用のガスも当然のように売られています。
これらの商品の配送は、基本的にはNGなのですが、
企業の場合、宅配業者と契約を結び、
安全に運ぶ段取りを整えることで配送可能になる場合があるようです。
個人では契約を結ぶことができないようですので、
ちょっとせどりで稼ぎたい程度だったら、
できないんだなと割り切ってしまうのが無難です。
仕入れの前に確認すべきこと
以下のような商品は、危険物に該当する可能性が高いので、
あてはまることがないか、仕入れる前に必ず確認してくださいね。
【危険物に該当する可能性が高い商品】
- 商品パッケージに「腐食性」「可燃性」「刺激性」「有害性」「環境に有害」「有毒」「限定量」「危険」「混ぜるな危険」などの警告が記載されている。
- 引火点が250℃以下
- スプレー缶に入っている
- 圧縮されたガスである
他にも、
「大容量(1キロ以上)の何かしらの液体」や、
「商品の成分表に、化学物質の名前が羅列してあるもの」は、
念のため危険物かどうか確認してから仕入れると良いでしょう。
さいごに
パッケージや商品の成分を確認して怪しいなと思っても、
自分では危険物なのかどうか、また、FBA納品可能かどうか判断できないことがあります。
FBA出品禁止商品の簡単な判別方法として、
セラーセントラルの公式アプリを使った方法があります。
こちらの記事にやり方を記載していますので、参考にしてください。↓
[blogcard url=”https://syokuhin-sedori.com/fba-ban/”]
ただ、困ったときに一番確実なのは、Amazonに直接聞くことです。
困ったときは、Amazonのテクニカルサポートに直接問い合わせて聞いてみましょう。
たいてい数日以内には返事をくれます。
店頭ですぐに確認したい場合はセラーセントラル公式アプリ。
急がない場合はテクニカルサポートに問い合わせ。
という感じで、使い分けると良いでしょう。
危険物の出品許可基準が緩和され、
これからリサーチしてみようかなという方も多いと思います。
仕入れようとしている商品が危険物に該当する場合、
FBAに納品できるのかどうか、そもそも発送できない商品ではないかどうか、
しっかり見極めてから、安心して仕入れをしましょうね!
それでは。
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