Amazon FBAで販売している商品のコンビニ決済と代引き決済を無効にする方法が知りたい!
Amazonでは、買う気がないのに競合セラーの商品を大量注文⇒キャンセルを繰り返し、一時的に在庫を販売不可能にする「保留テロ」という嫌がらせをする輩がいます。
保留テロをブロックするには「コンビニ決済と代引き決済を無効にする」ことが効果が高いのですが、
一般的に知られている方法では、コンビニ決済を無効化することはできません。
後述しますが、実はAmazon FBAで販売している商品は、基本的にコンビニ決済を無効化することはできません。
ただ、チョットした裏ワザ的な方法でコンビニ決済を無効化することができてしまいます。
自社商品で試してみたところ、コンビニ決済が選択できなくなりました。
ということでこの記事では、
- 保留テロの基礎知識と
- コンビニ決済無効化を含めた保留テロを防ぐための対策
この2点をメインに、具体的な方法を解説します。
先日、Amazonからリリースがあり、2024年6月6日より「代金引換(代引き)」利用できなくなりました。
購入時の支払い方法選択画面で「代金引換」がグレーアウトし、選択できなくなっています。
セラーセントラル内では、まだ代金引換の記述や設定が残っていますが、近いうちに全て消えるはずです。
保留テロとは?保留テロはなぜ起こるのか?
自分と同じ商品を出品している競合セラーの商品を、買う気がないのにコンビニ払いで注文し、代金を支払わず強制的に在庫をロック(売れない状態)にする嫌がらせ行為のコトです。
Amazonは1つの商品ページ(カタログ)を全セラーで共有して販売する「ショッピングカート」という仕組みを採用しています。
例えば、ある商品を5人のセラーが出品していた場合。
5人でショッピングカートを共有するため、カートを取得できる(商品が売れる)確率は20%。
ここで、もし人数を減らすことができれば、
5人 ⇒ 4人になれば、カートを取得できる(商品が売れる)確率は25%にアップします。
もうお分かりですよね?
強制的に出品者の数を減らし、自分の商品が売れやすい状態を作り出すため、
- ライバルセラーの商品を大量に注文し、支払い方法で「コンビニ決済」を選択
- 支払いをせずに、そのまま放置
- 6日後に自動キャンセル
- 1~3を何度も繰り返す
買う気がないとはいえ一応注文が入っているため、6日間は在庫がロックされて販売することができません。ライバルの在庫を強制的に販売停止に追い込み、自分の在庫が売れる確率が高めることができるという、かなりたちの悪い嫌がらせです。
保留テロの他、以前は代引テロという嫌がらせも横行していました。※公園・空地など適当な住所に代引きで注文して宛先不明で返送、受け取り拒否を発生させる。これにより代引き手数料 330 円は出品者に請求されてしまう。
前述した通り、2024年6月6日より「代金引換(代引き)」利用できなくなったため、今後、代引テロが発生することはなくなりました。
【重要】FBAは、コンビニ決済を無効化することはできない。
保留テロを防ぐための最善策は「コンビニ決済を無効化」することです。
ただ…大前提として、FBAで販売している商品は
『コンビニ決済を無効化することはできません!』
「は??」と思いましたよね? 私も調べたときに同じ気持ちになったし、Amazon物販を5年~10年やっている方でも、勘違いしている方が結構いるんじゃないかな?
一応、テクニカルサポートへも確認しましたが、
自己出品/自己発送にて販売されている商品に関しては、コンビニ支払いを停止することは可能でございます。
誠に恐縮ではございますが、FBAにてご出品いただいている商品のお支払方法につきましては、購入者様の利便性確保の観点より、無効化などができかねるものとなりますことを何卒ご容赦ください。
という答えが返ってきました。
つまり、一般的に広く知られているであろう、
この方法でコンビニ決済を無効にできるのは自己発送だけ、FBAに関してはコンビニ決済を無効にすることができないのです。
【裏ワザ?】Amazon FBAでコンビニ決済を無効にする方法
ってことは、FBA商品はコンビニ決済を無効にできず、保留テロやられ放題ってこと…
天下のAmazon様がダメっ言ってるんだから、さすがにダメでしょ。と私も思っていたんですが。
実は色々調べてみると、FBAで販売している商品でもコンビニ決済を無効にする方法があるんです!
その方法がコチラ↓
まずは先ほど紹介した手順と同じ流れで『コンビニ決済を有効にします』※無効じゃなくて有効です!
コンビニ決済を有効にしたうえで、↓こちらの手順を実施してください。
最後に画面最下部の「保存して終了」をクリックし、設定を保存すれば完了です。※設定が反映されるまで、長いと15分ほどかかります。
これでOK。つまり、
- アカウント全体の設定ではコンビニ決済を有効にして
- 1つ1つの商品個別の設定でコンビニ決済を不可にすれば
この手順を実施すれば、FBAで販売している商品でもコンビニ決済を利用不可にすることが可能です。
ちなみに、なぜこの方法でFBAでコンビニ決済が不可になるのか、テクニカルサポートに質問はしていません。
下手に質問してこの機能が無効にされるのも嫌なので…(笑) セラー側に有利な機能であることは間違いないので、何も言わずに静かに設定しておくのが吉です。
全てのFBA在庫をまとめてコンビニ決済不可にする方法
コンビニ決済不可は、単一の商品ごとに設定を追加する必要があります。
これはチョット面倒なので、全FBA在庫の設定をまとめて変更する方法を紹介…と思ったんですが、個人的にはそっちの手順の方が面倒くさいかなと。
セラーセントラルから出品レポートをダウンロードし、エクセルに張り付けてそこからデータを並び替えて張り付けて…と。
エクセルにあまり詳しくない方だと、その手順を覚えて実行する方が工数がかかりそうな感じ。
ということで、アナログな方法ではありますが、エクセルに詳しくない方でもできるだけ効率よくできる方法をお伝えしておきます。
キーボードの「Ctrlキー」を押しながらクリックすると、現在のページは開いたまま新しいタブでリンクを沢山開くことができます。
最後に画面最下部の「保存して終了」をクリックし、設定を保存すれば完了です。※設定が反映されるまで、長いと15分ほどかかります。
かなり力技な方法ですが(笑) 一度設定してしまえばそれで終わりですし、エクセルの使い方であーだこーだと時間を費やすよりも、結局はこの方法が一番早いと思います。
試しに20個ほど設定してみましたが「サクっと5分程度」で終わったのでそこまで手間ではないですね。
一度に開くタブは多くても20個ほどにしておきましょう。※パソコンのスペックによっては、タブを大量に開くとPCがフリーズすることもあるのでご注意を。
コンビニ決済不可にデメリットはある?
デメリットはほぼ無いです。
※デメリットよりもメリットの方が大きい。
悪用されるイメージが強いコンビニ決済ですが、何かしらの理由でクレジットカードが使えず、コンビニ決済で買い物をするお客様が一定数存在することも事実です。
とはいえ、ECサイトの決済手段は6割以上がクレジットカードであり、それ以外もPayPay・楽天ペイなどオンライン決済が大半。
<調査結果サマリー>
✔ECサイトでよく利用する決済手段は1位が「クレジットカード決済」(約60%)、2位が「PayPay(オンライン決済)」(約24%)
✔20~40代男性は「Yahoo!ウォレット決済」、10~40代女性は「楽天ペイ(オンライン決済)」の人気が他の世代と比較して高い
https://www.sbpayment.jp/news/press/2023/20230329_001295/
ウチで運営している他ECでも、コンビニ決済を利用する方は全体の1%程度しかいないと思います。
- 保留テロによる販売機会損失を防ぐか
- コンビニ支払いのニーズを取るか
考えるまでもなく、前者を選ぶのが賢い選択ですね。
保留テロ対策のため、購入数制限(最大注文可能数)も設定しておこう
コンビニ決済無効化にプラスして、保留テロを防ぐためにもう1つ設定しておきたいのが「購入数制限(最大注文可能数)」です。
ゲーム機本体など高額商品の場合は「お一人様1点まで」のケースが多いかも。
この「購入数制限」はAmazon本体だけではなく、自社で販売している商品にも個別で設定が可能です。
購入数制限の設定方法と注意点は、別記事で詳しく解説しています。
保留テロを受けたらAmazonへ通報しよう
ここまで保留テロを防ぐための方法を解説してきましたが。
残念ながら、保留テロを100%防ぐことはできません。
コンビニ払いを無効にしても、引き落としが出来ないクレカ等を支払い方法として登録した場合、購入者側の決済エラーとなって在庫がロックされるケースもあります。
また、購入数制限をかけても「1注文で1個×30回注文」と回数を増やした嫌がらせは防ぎようがありません。
コンビニ払い無効+購入数制限である程度の抑止力にはなりますが、もしそれでも保留テロ等の嫌がらせを受けた場合は、即Amazonへ通報しましょう。
ASIN、注文番号など、分かる範囲の情報をできる限り入力しましょう。
以前はテクニカルサポートへ通報するしか方法が無かった(しかも何もしてくれない..)んですが、今はこうして専用の通報フォームが準備されています。
以下の方法のいずれかで、出品者様のビジネスに危害を加えようとしている可能性のある別の出品用アカウントを報告するには、このフォームを使用してください。
出品者の在庫を保留とする目的で、出品者の商品を注文する。
出品者の商品の評価を下げる目的で、出品者の商品に否定的なレビューを残す。
出品者の商品に不快な情報を提供する。
出品者に対して虚偽の否定的な評価を残すことを目的として、商品を注文する。
出品者のビジネスに危害を加えるため、他の出品者が試みようとするその他のケース。これらの出品用アカウントの目的は、出品者様の正当な販売を停止に追い込むこと、または購入者やAmazonに対する出品者様の信用を傷つけることである可能性があります。
調査を進めるために、以下の「注文番号」ボックスに最大10件のサンプル注文番号を入力し、危害に晒されているASINを選択してください。また、関連するレビューID、不適切または脅迫的な内容のメッセージ、疑いのある出品用アカウントの情報、調査の裏付けとなる背景情報も提供してください。
https://sellercentral.amazon.co.jp/abuse-submission/form/inventory-hold
Amazon側でも保留テロがあることを認識し、それに対して対策を行うという姿勢の表れでしょう。
プラットフォーム全体の秩序を守るためには、もし保留テロ受けた場合は必ず通報をすることを忘れずに!
まとめ
- アカウント全体設定では、FBAのコンビニ決済を無効化できない
- FBAのコンビニ決済は商品個別に設定することで対応可能
- コンビニ決済を無効化しても売り上げにほとんど影響はナシ
- 保留テロ対策のため、購入数制限も設定しよう
- 保留テロを100%防ぐことは不可能
- もし保留テロを受けたら必ずAmazonへ通報しよう
「コンビニ決済を無効化」よりも、保留テロの話がメインになってしまいましたね(笑)
ただコンビニ決済を無効にしたい方って、その理由は「保留テロを防ぐため」が大半なので、
他の対策も実施 + 保留テロを受けた際の通報手順を覚えておく
Amazon物販を続けていくなら、自分の身を守るための知識はマストで身につけておくべきです。
また本記事で紹介したコンビニ決済無効化の他、「1回の注文で買える購入数制限」もかなり効果が高いので、こちらの設定も一緒に済ませておきましょう。※手順はコチラの記事で詳しく紹介しています。
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