メーカーで生産が終了する予定(すでに生産終了済み)の商品をリサーチする方法です。
廃盤品とは?
廃盤品とは、メーカーで製造を止めること、または製造を止めた商品のことを指します(生産終了品、と呼ばれることもあります)
製造を止める利用は
- パッケージのデザイン変更
- 内容量の変更
- 機能面の変更
- 販売当初よりも需要が低下した
- 元々、期間限定(季節限定)で販売する予定だった
など様々ですが、廃盤となり製造が中止されても
『洗濯洗剤のあの匂いが好きだった』
『ポテトチップスのあの味が好きだった』
『●●の機能って古い機種にしかないんだよね』
など、一定の需要は残ります。
そのため、特に人気が高かった商品は廃盤後に価格が上昇するケースが多々あります。
1つ例を挙げると、こちらの商品。 ⇒ http://amazon.co.jp/dp/B072L3TF78/
元々685円~906円で販売されていたのが、生産終了となった途端に価格が高騰。
Amazonの在庫が切れたのが2020年2月頃。それから3年以上が経過していますが、未だに定価の5倍以上で売れ続けている人気商品です。※当時、私も50個ほど仕入れましたが、1週間もかからずに全て売り切ることができました。
たかが洗濯洗剤を、なんで定価の5倍以上で買うの?意味わからん…
と思うかもしれませんが、、正直私にも理解できません(笑) ただ、人気商品が廃盤になった後も高値で売れ続けるケースはそれほど珍しくはありません。
こういった『今後、価格が上がると予想される商品』『すでに価格が少しずつ上がってきた商品』をいち早く察知し、仕入れにつなげていくのが、今回紹介する廃盤品リサーチです。
Keepaの設定方法
売れ筋ランキングを『1位~3万位』に設定。
仕入れ対象となる(それなりに売れる)ランキングは、カテゴリによって異なります。今回は3万位以内としていますが、厳密なルールがあるワケではないので適宜修正してリサーチしてください。
Amazon Out of stockにチェックを入れる
『生産終了=Amazon在庫切れ』となるため、Amazon本体が在庫を持っていない商品を抽出します。
『新品価格を1,500円以上』&『直近30日間で価格が上昇している商品』に設定
廃盤品に限らず、価格が安すぎる商品は利幅を取りにくいので、ここでは1,500円以上と設定しています。※1,500円以下の商品が絶対に稼げないということではないので、ここは適宜修正してリサーチしてみてください。
『30 days drop %』は直近30日間の価格の変動率を表します。入力値が「10」だと10%下落、逆に「-10」だと10%上昇となります。今回は価格が上昇した商品をリサーチするため、-99と-20を入力。※直近30日間で、20%~99%価格が上昇している商品を抽出。
カテゴリーを設定
リサーチしたいカテゴリを設定します。今回は、事例で紹介した洗濯洗剤などが含まれる『ドラッグストア』を選択しました。
リサーチするカテゴリーに決まりはありませんが、使うと無くなる『消耗品』は、特に価格が高騰しやすいジャンルの一つです。※リサーチに慣れてきたら、他のカテゴリーもチェックしてみましょう。
新品アイテム数を『2以上』に設定
メーカーが独占販売している商品を避けるため、2以上と入力。※独占販売している商品に相乗りをすると、著作権うんぬんで警告が来る可能性が高いため。
発売日を設定
カテゴリーによって異なりますが、洗濯洗剤などの日用品は1年半~3年程度のサイクルで新商品が出るため、発売日もそれに合わせて過去の日付を設定しましょう。
リサーチの流れ
表示された商品にカーソルを合わせて、右下のグラフをチェックします。※ 少し見ずらいですが、↓の画像のように知直近で『Amazon本体在庫(オレンジ色のグラフ)』が切れている商品が狙い目です。
廃盤品の場合、オレンジで囲んでいる『この商品には新しいモデルがあります』の表示が特徴の一つです。
Keepaのグラフを見ると、Amazonの在庫が切れたばかりで『これから価格が上がるかどうか?』というタイミングドンピシャの商品が見つかりました。
このような『これからどうなるか』がまだ分からない商品の場合、すぐに仕入れをするのではなく、販売状況を定期的にチェックして『プレ値でも売れているか』『定価で仕入れて利益が出るか』を必ず確認しましょう。
廃盤品がなんでもかんでも利益が出るわけではないので『おそらく大丈夫だろう』という予測だけで仕入れるのは絶対にNGです!廃盤品を仕入れる際は『絶対に稼げる!』という確信をもってから動くようにしましょう。
廃盤品の確認方法
先ほど紹介したように、廃盤品には↓の表示がされているケースが多いです。
ただし、Amazonの商品ページのこの表示が無い商品でも、すでに廃盤品となっているケースもあります。
もしリサーチをしていて『コレ廃盤品かな?』と疑問に思った場合は、
- Googleで『JANコード + 廃盤』で検索をする。
- メーカーの公式サイトをチェックする。(大手メーカーの場合、HP内に『廃盤品コーナー』が用意されていることもあります)
- メーカーHPの問い合わせフォームからメール or 電話で直接確認する。
という方法で確認ができるので、ぜひ活用してください。
廃盤品の仕入れ方法
廃盤品仕入れは『店舗仕入れ』がメインとなります。
ネットショッピングが主流となった現代では、まずECサイト上の在庫がなくなり、そのあとに実店舗の在庫が枯れていく、というのが一般的な流れです。
先ほど紹介したコチラの商品のように、
Amazon在庫切れから日が浅く、『プレ値でも売れるかな…』と様子を見ているうちに、ネット上の在庫が全て枯れてしまうこともよくあります。
その場合は、ネット仕入れに固執せず『スーパー』『ホームセンター』『ドラッグストア』『ディスカウントショップ』を回ってみましょう。※近場のお店に、大量に在庫が残っていることもよくありますよ。
廃盤品のリサーチ方法(Keepa以外)
先ほども少し触れましたが、大手メーカーの場合、HP内に『生産終了品コーナー』が設置してあるケースがあります。
花王の場合は、ご丁寧に『製造終了後もお問い合わせの多い商品』まで紹介してくれています。
『Keepaリサーチ ⇒ メーカー公式サイト』までたどり着いた場合、HP内に『生産終了品コーナー』があるかどうかを必ずチェックしておきましょう。
またメルカリなどのスマホアプリで『生産終了』『製造終了』とリサーチする方法も効果的です。
『メルカリで販売利益がある商品 ⇒ Amazonの販売価格をチェック ⇒ 実店舗に在庫があるかチェック』という流れですね。
注意点
廃盤品に限らずですが『おそらくプレ値になるだろう』『おそらく利益が出るだろう』という予測だけで仕入れをするのは絶対にNGです!!
特に廃盤品の場合、メーカーの生産が終了するためAmazon本体の在庫が復活する可能性はほぼゼロです。
『Amazon本体の在庫が復活しない!』というのは、せどらーにとって大きなメリットではありますが、そのメリットが大きすぎるがゆえに『他のチェック項目を見逃しがち』というデメリットもはらんでいます。
- 全ての廃盤品が値上がりするわけではないし、
- 廃盤後に出品者が殺到して、価格が下がるケースもあるし、
- そもそも、廃盤と同時になぜか人気が落ちる商品もある
ということを頭に入れておきましょう。
繰り返しになりますが、
『これからどうなるか』がまだ分からない商品の場合、すぐに仕入れをするのではなく、販売状況を定期的にチェックして『プレ値でも売れているか』『定価で仕入れて利益が出るか』を必ず確認しましょう。
廃盤品がなんでもかんでも利益が出るわけではないので『おそらく大丈夫だろう』という予測だけで仕入れるのは絶対にNGです!廃盤品を仕入れる際は『絶対に稼げる!という確信』をもってから動くようにしましょう。