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無在庫転売とは?仕組みとメリット・デメリットを徹底解説

この記事を書いた人/サイト管理者
SAKU

北海道在住 1児の父親です。せどり/ネット物販歴11年/法人7期目

アレコレ仕組化して自由気ままに暮らす物販プレイヤー

「小型軽量商品」「メーカー直仕入れ」「問屋仕入れ」「Amazonオリジナル商品販売」など。

「仕入れに悩まず、時間の自由を手に入れる物販」を構築

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※LINE登録者限定で、私がメルカリで売った
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  • 無在庫転売で副業を始めたいけど、大丈夫かな?
  • 初期投資が少なくて魅力的だけど…

在庫を抱えるリスクがないのは、副業初心者にはうってつけですよね。

ただ、簡単そうに見えて意外な落とし穴があるかもしれません。

そこで、今回は無在庫転売のメリットとデメリット、そして始め方について詳しく紹介します!

この記事で分かること!

  • 無在庫転売の特徴
  • 成功のためのコツ
  • 避けるべき失敗例

無在庫転売とは?まずは基礎知識をおさらいしよう

無在庫転売は、文字通り『在庫を持たずに商品を販売する』ビジネスモデルです。

在庫を持たずに先に出品 ⇒ 売れてから商品を仕入れるので在庫を持つ必要がなくなる

一般的なせどり・転売は『先に商品を仕入れてから出品 ⇒ 売れたらお客様へ発送』というフローですが、無在庫転売はその逆の流れになります。

男性

でも売れてから仕入れると、発送まで時間がかかってお客様からクレームが来そうな気が…

と思うかもしれませんが、現在の無在庫転売は『仕入れ先からお客様へ直接発送』するケースが大半なので、売れてから発注をかけても、最小限のタイムロスでお客様へ発送することが可能です。※発送方法については後述します。

また仕入れた商品の保管場所に困ってしまうのも〝せどりあるある〟の一つですが、在庫を持たない無在庫転売なら商品の保管場所に困ることもありません。

せどり・転売でありがちなリスクやデメリットを最小限に抑えて、効率よく利益を得ることができるのが、無在庫転売の最大の特徴です。

無在庫転売のメリット

在庫リスクがゼロ

無在庫転売は

  • 在庫を持たずに先に出品をして
  • 売れた商品だけを後から仕入れる

というスタイル。つまり確実に売れる(売れた)商品だけを後からピンポイントで購入できるため、商品が売れ残る在庫リスクが一切ありません。

せどり・物販において在庫を持つ必要がないのは、これ以上ない最大のメリットです!

在庫の保管スペースが必要ない

副業でせどり・転売を始めると、仕入れた商品が部屋のスペースを圧迫するのも、せどりあるあるの一つです。

出品・納品をサボるとあっという間に仕事部屋がパンパンに…(笑)

自宅のスペースを圧迫する在庫

その点、無在庫転売は『仕入れ先からお客様へ直接発送』するため、在庫を補完するスペースが必要ありません。

在庫リスクやキャッシュフローの良さばかりに目がいきがちですが、自宅で作業をする方は在庫保管スペースの問題をクリアできることも、大きなメリットの1つですね。

細かな商品リサーチの必要がない

無在庫転売は在庫を持つ必要がないため、『とりあえず出品してみよう!』という作戦をとることができます。

  • 何も考えずに、とりあえず出品!
  • 売れた商品はそのまま販売継続
  • 売れない商品は他の商品と入れ替える

つまり、せどりのような細かなリサーチは必要なく『とりあえず出品』すれば、商品知識ゼロの状態からでも収益化を実現することができます。

売れるかどうかは気にせずに『出品数を増やしていけば』、自然と稼げるようになるのが無在庫転売の特徴の一つです。

無在庫転売のデメリット

無在庫転売が禁止されているECサイトが多い

無在庫転売は、各種ECサイトで禁止されているケースが多いです。

  • 規約で明確に禁止されているケース
  • 無在庫転売が疑われた場合に、在庫を持っているかどうかのチェックが入るケース

各ECサイトで対応は異なりますが、仮に無在庫転売が疑われた場合、最悪アカウント停止まで至ることもあります。

『アカウント停止=収入ゼロ』と突然収益源が断たれることもあるので、収入の柱を無在庫転売だけに頼るのは非常い危険です。

商品画像の無断使用及び文章の著作権侵害

無在庫転売は、ECサイトで使われている商品画像を ⇒ 他のECサイトで流用するケースが大半です。

そのため、『商品画像の無断使用/商品説明文の著作権侵害』で、実際に逮捕までいたるケースも発生しています。

いきなり逮捕ではなく、警告を何度も無視した挙句の結果だったようですが。画像をそのまま流用するのではなく、自身で写真を撮影するなど、何らかの対策が必要となります。

無在庫転売を始めるための事前準備

仕入れ先と販売先を決める

まずは、無在庫転売の仕入れ先と販売先を決めましょう。

日本国内のECサイトで販売する場合、

  • 「仕入れ先:Amazon」⇒「販売先:Yahooショッピング」
  • 「仕入れ先:Amazon」⇒「販売先:楽天市場」

というように、Amazonで仕入れて他のECサイトで販売する方法が一般的です。

次に解説する「無在庫転売専用ツール」を選ぶ際に、対応しているECを必ず確認してから契約するようにしましょう。

無在庫転売専用ツールを契約する

販売先ECサイトを決めたら、次はそのECサイトに対応した無在庫転売専用ツールを契約しましょう。

先ほど説明したように、無在庫転売は『とりあえず大量に出品して』⇒『売れた商品だけを残していく』という流れで商品を選定するのがベーシックなやり方です。

この方法でキモとなるのが『出品数』

無在庫転売は基本的に数勝負となるため、当然ですが出品できる数が多ければ多いほど、売れる商品に当たる可能性も高くなり、早く稼げるようになります。

具体的には最低でも2万件以上は出品したい

ただ2万件もの商品を出品するのはかなりの重労働で、手作業で行うのは現実的ではない(というか無理です)

そこで出品作業を自動化してくれる『無在庫転売専用ツール』を契約する必要があります。

ツールの性能によりますが、100件出品するのにかかる時間は20分程度です。

手作業でやるよりも圧倒的に時間を短縮できるため、無在庫転売を実践するならツールの契約は必須です。

販売先ECサイトへ出店する

無在庫転売ツールの契約と並行して、販売先ECサイトへの出店手続きも進めていきましょう。

ECサイトへの出店は、必要書類を提出した上での事前審査が必要となります。※審査に1週間~2週間程度の期間がかかることもあるので、早めに申請を進めておきましょう。

またECサイトによって、出店手数料が発生するケースもあります。

※Yahooショッピングと楽天市場の手数料比較

Yahooショッピングは初期費用&月額利用料はゼロ円、商品売れた場合のみ販売手数料がかかります。

それに対して楽天市場の場合は出店時に『6万円の初期費用』+『2.5万円/月×1年分の月額利用料』を支払う必要があります。

saku

私もどちらのモールも経験済みですが、販売力は楽天市場の方が圧倒的に強いです。※Yahooショッピングの4倍以上の売り上げた経験あり。

ただ一目見て分かる通り、楽天市場は『初期費用がメチャクチャ高い!』ので、使える資金が少ない方にはおススメできません。

ご自身で使える資金と相談して、どのECサイトへ出店するかを検討してください。

無在庫転売実践の流れ

ECサイトへの出店、無在庫転売ツールの契約など準備が整ったら、ショップ運営を始めていきましょう。

  1. ツールを使って商品を出品
  2. 注文が入ったら商品を購入
  3. 購入した商品をお客様へ配送
  4. 売れない商品を入れ替えていく

あとはこの作業をひたすら繰り返していくだけです。

基本的にシンプルな作業の繰り返しですが、その中で知っておくべき知識や注意すべきポイントなどを解説していきます。

禁止商品を出品しないこと

ここでいう『出品禁止商品』とは、大きく分けて2つの意味があります。

ECサイトの規約で出品が禁止されている商品

各ECサイトでは、出品商品について細かな規約が制定されています。

Yahooショッピング/取り扱い禁止商品の一部

誤って禁止されている商品を出品してしまうと『初回は警告・2回目以降はアカウント停止』など退店を余儀なくされるケースもあります。

saku

ちなみに、私がヤフショの運営を外注に任せていた際、担当者が誤って『アダルトDVD』を出品してしまい、一発でアカウント停止に追い込まれたことがあります…(何度ゴメンナサイをしてもダメでした)

出品禁止商品には事前にしっかりと確認しておきましょう。

出品するとメーカーから警告が届く商品

メーカーの中には、自社商品を許可なく他ECサイトで転売することを嫌うケースが多々あります。

そういったメーカーの商品を出品してしまうと、直接もしくはECサイトを通してメーカーから警告が届き、最悪の場合アカウント停止につながってしまいます。

出品すると警告が来るメーカーについては、無在庫転売ツール運営側で情報が共有されており『警告が来る企業一覧』として、ツールのブラックリストに登録されていることが多いです。※ブラックリストに登録されているメーカーの商品は、ツールが自動的に出品停止にする機能。

とはいえツールも100%万能とは言えないため、出品前にできる限り目視でチェックしておきましょう。

商品発送はAmazonから直送でOK

無在庫転売で注文が入った場合、現在は『仕入れ先(Amazon)からお客様へ直接発送』する方法が一般的です。

以前はAmazonから直送すると『なんぜAmazonから届くの..?』とクレームが入るケースが多く、それを防ぐために『間に契約倉庫を挟み無地ダンボールへの入れ替えを行う』対応が流行っていた時期がありました。

安全な無在庫

ただ現在はクレームが入るケースが少なくなった(お客様が慣れた?)こともあり、仕入れ先から直送するケースが多いようです。

各ECサイトごとの特徴

Yahoo! ショッピング

『出店費用&月額利用料』がかからず、初期費用ゼロ円で始められるため、無在庫転売の登竜門的な存在だったYahoo! ショッピング。

ですが、徐々に無在庫転売への対策が進み、2024年4月15日に『個人事業主の出品数は500点を上限とする』ルールが制定されました。※それ以上出品したい場合は要審査。

ヤフーショッピングの出品数上限が500点に変更されました

前述した通り、無在庫転売で月商100万円以上稼ぐためには『最低でも2万件以上の出品が必要』なので、上限500点はかなりキツイです。

また無在庫を疑われた際は『本当に在庫を持っているかどうか』の審査が入るケースもあり、それをクリアできなければ一時的にアカウントが停止されることもあります。

Yahoo! ショッピングで無在庫転売をやるなら、最低でも『法人名義での出店』が必要でしょう。

楽天市場

売り上げ/利益だけを考えるなら、楽天市場が圧倒的です。

saku

私が運営していた時は、2店舗運営で『月商1,000万』を安定して売り上げていました。

ただ前述した通り、楽天市場は『初期費用がメチャクチャ高い!』ため初心者が気軽に手を出すのはおススメできません。

また楽天市場には『ペナルティ(違反点数制度)』があり、楽天の規約に違反すると、その内容ごとに設定された違反点数が加点されます。

年間累積違反点数違反レベル
35点レベルⅠ
55点レベルⅡ
75点レベルⅢ
80点レベルⅣ
100点レベルV
年間累積違反点数違反レベルランキング掲載制限検索表示順位ダウン一部媒体掲載制限一時改装中処理講習制度受講義務違約金支払義務
35点7日7日7日レベルⅠ講習
【WEB】
55点14日14日14日レベルⅡ講習
【対面】
75点21日21日21日レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講70万円
80点28日28日14日レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講140万円
100点V-A
(出店継続と判断された場合)
56日56日28日レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講300万円
100点V-B原則契約解除300万円

MAXの100点まで加算されると『強制契約解除+罰金300万円』という、エゲツないペナルティが課せられます。

私の友人は違反点数100点に達し、

  • 強制契約解除
  • その時点での売上金約1,000万円を約半年間保留

2つのペナルティが課せられました。※特に1,000万円を半年間保留はキャッシュフロー的にかなりキツそうでした..

※ただ罰金に関しては300万円ではなく、最終的に10万円を支払うことでケリがついたようです。

無在庫転売は、他の物販と比較して『商標権・著作権等』でクレームが来やすいので、違反点数が加算されないように気を付けて運営する必要がありますね。

au PAY マーケット(Wowma)

Yahoo! ショッピング・楽天市場と比較して、ルールがかなり緩かった印象です。

楽天のような違反点数の加点方式もなく、出品禁止商品やメーカーからのクレーム等に対する罰則も当時はありませんでした。※『ゴメンナサイ&出品取り下げ』をすれば許してもらえる。

ただ楽天市場ほどではありませんが、「5,280円の月額出店費用」がかかるうえ、無在庫ツールで出品するために「一括出品CSVオプション(月額11,000円)」も必要と、意外と固定費がかかります。

また上記2強と比較して『販売力が弱い』ため、当時は頑張っても月商150~200万円程度が限界。

そこそこかかる固定費と中途半端な販売力で、あまり儲からない印象でした。

ヤフオク

Yahoo! ショッピングと同様に初期費用ゼロ円でスタートできるため、とりあえずやってみようと気軽に手を出しやすいヤフオク。

ですが、2024現在、ヤフオクのアカウント(Yahoo!JAPAN ID)の登録には携帯電話を使ったSMS認証が必須となっています。

アカウントを量産するためには、その数だけ格安SIMを契約し電話番号を用意しなければいけません。※1アカウントの同時出品数の上限が3,000件なので、1アカウントだけだとチョット厳しい。

saku

私はヤフオク無在庫は手を出したことが無いんですが、格安SIMでアカウント量産+大量出品で数を増やせば、月商100万円程度は稼げるようです。

メルカリShops

意外と穴場の販路が『メルカリShops』です。

私友人は2年ほど運営していますが『月商150万/利益率15~20%』を安定して売り続けています。

saku

商品リストを見せてもらったことがあるんですが『えっ!こんな商品ががメルカリで売れんの!!』という驚きの商品ラインナップでした(笑)

『出店費用&固定費がゼロ』と初期費用がかからないため、これから無在庫を始めるなら、まずはメルカリShopsからスタートするのがおススメです。

Amazon(Amazonで販売する)

無在庫転売の仕入れ先として使われるケースが多いAmazonですが、中には販売先として利用できるツールもあるようです。

ちょっと欲しい商品があってAmazonを見ていた時に気が付いたんですが、こんな感じで

メルカリに出品されている商品を、Amazonにそのまま転載しているセラーが多数見つかりました。

メイン画像の背景が白じゃないし…こんな画像でもAmazonで商品登録できるんですね…(笑)

全く売れないことは無いとは思いますが、月に5~10万円稼げるかというと正直微妙な感じではあります。

今から無在庫転売を始めても稼げる?

一番気になることが『無在庫転売を今から始めて本当に稼げるかどうか?』ですよね。

結論を言ってしまうと、

  • 今から始めてもそこそこ稼げる
  • けど、コレだけを収入の柱にするのはキツイ
  • 長く続けるものではない

というのが私の見解です。

私が無在庫転売を始めた2020年ころは、ヤフショ・1アカ・2,000出品で『月商300万/粗利50万』くらいは簡単に稼げました。

が、今だと2,000商品だと全く話にならず、『2万~5万商品』と大量に出品して、ようやく勝負になるレベルです。※ヤフショは『個人事業主の出品数は500点を上限とする』というルールができたため、この時点でかなり厳しい。

加えて各プラットフォームで無在庫転売の締め付けが厳しくなっているため、この状況がいつまで続くかは不明。

常にアカウント停止のリスクが伴うため、収入の柱が無在庫転売だけだと『アカウント閉鎖したらどうしよう..』と、気持ちが全く落ち着かないんですよね。

無在庫転売を始めた当初からそれは理解していて、

saku

『やれるうちに稼ぎきっちゃおう!』

というスタンスで2年程ガッチリ稼ぎ、そこから徐々に規模を小さくして、今は月商50万円ほどをお遊び程度で売っているだけです。

今から始めて全く稼げないというわけではありませんが、無在庫転売をやりつつ『他の収入の柱も構築する』という方針で取り組んでいくのがベストかと思います。

まとめ

ということで、無在庫転売の基礎知識~稼ぎ方、現在の状況までザーッと解説しました。

『在庫を持たなくてよい』というメリットがある反面、初期費用でツール代+ECサイト出店費用がかかるため、事前にある程度の資金を用意してからスタートした方が良いでしょう。

またアカウント閉鎖のリスクと隣り合わせになるため、無在庫転売だけに頼らず『無在庫転売で得た収益を他のビジネスに投入』するなど、他のビジネスと並行して進めていくのがおススメです。